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何処のライブハウスも多くの聴衆で賑わっていたあの80年代。
ニューヨーク在住のギタリスト伊東忍のグループも当時、マンハッタンはミッドタウンにあるPAT'Sを中心に演奏していた。
彼の1991年に東京で録音されたCD / One LIFE TO LIVEは六本木ピットインの伝説のライブと評されたが、これはそのさらに二年前、1989年の伊東忍のニューヨークでのライブ録音である。
大きな客のざわめきとともに始まるこの夜の燃えるようなフュージョンライブは、聴いている我々を、まるで当時のニューヨークで音楽を聞いているのかと錯覚させる。
そしてこれは当時の日本人ミュージシャンの数少ないニューヨークでのライブ録音としてとても貴重な記録である。
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